2014.12.10(wed)~12.18(thu)
2014 冬季体験ウィーク
冬の体験ウィークを12月に実施しました。
今回はモノの制作や音楽鑑賞、運動など多岐にわたるジャンルを生徒達が体験してきました。
その感想を掲載しております。
〈食品サンプル作り 専門課程1年〉
体験ウィーク2014 2学期.JPG12月10日に浅草駅の近くにある『元祖食品サンプル屋』にサンプルを作る体験に行きました。
私たちが体験したサンプル品は、エビの天婦羅、なす、レンコン、かぼちゃ、ピーマン、レタスでした。
この中のレタスは全員が制作をし、あと2品は自由に選択し制作しました。
ロウを使用し制作するのですが、それぞれ制作過程は異なりますが、初めてでもできとても楽しい時間でした。
私自身は、エビの天婦羅とかぼちゃとレタスを制作しました。
どれもきれいに出来上がりとても美味しそうにみえて、食欲が湧いてきました。
非常に貴重な体験で、きれいな食品サンプルを作ることができ楽しかったです。
担当の方がとても丁寧に指導してくださったので、私たちの作品のできがよかったのだと思います。
ありがとうございました。
機会があれば、難しそうなラーメンなどにもチャレンジしてみたいと思っています。
〈音楽コンサート 2年女子〉
体験ウィークにて、12月11日も浦和駅近くにある埼玉会館へ演奏会に音楽を聴きに行きました。
演奏者は、オーボエ奏者の渡辺克也さんとピアノ奏者の古澤幹子さんでした。
渡辺克也さんはさいたま市出身で、小粋な洒落を入れながらの演奏でした。
演奏が始まると今までの空気がガラッと変わり一気に心が和む雰囲気へと変わりました。
オーボエの音は聞いていてとても心地良くクリスマスらしい曲ばかりだったので、気分が入れかわったようでした。帰りは体が軽く、さわやかな気持ちになりました。
私は楽器があまり得意ではないので、演奏家の方々はすごいなと改めて感じました。
〈サムホール展見学 1年女子〉
12月1日~14日までさいたま市にある美術予備校“彩光舎”にてサムホール展というのが開催されました。この展示会に私たちも応募していたので、12月11日に見学にいきました。
この展示会には、子供から大人までジャンルを問わず応募することができたため、多くの作品が展示されていました。
とても素敵な作品ばかりが飾られていたように思いました。
その中でも私の作品は目立っていたように感じました。
さらに、私の作品が入賞しており、入賞するとは思っていなかったので嬉しかったです。
入賞記念品にスケッチブックをもらいました。その頂いたスケッチブックに絵を描くことで腕が上がりそうです!
〈能見学 3年女子〉
総合コースは、12月10日に渋谷区にある国立能楽堂に行きました。
一学期の体験ウィークで歌舞伎を観に行ったことで日本の伝統芸能に興味をもち、今回は狂言の蟹山伏、能の二人静の二つの演目を観ました。
蟹山伏は、山伏が従者と山で蟹の精と出会い、蟹に耳を挟まれてしまう話です。
狂言は能の滑稽な場面を切り取って劇化したものなので笑いの要素が多い演目でした。
二人静は源義経の側室として知られている静御前の霊が菜摘女に憑き、自らをともらって欲しいという願いが舞を舞うという話でした。
能の演目には、悲劇が多く、二人静も一切笑いのないシリアスな演目でした。
そして、最後に参加型イベントで会場全員で唄を歌い、終演となりました。
最初は、内容が理解できるか不安でしたが、各席の前にモニターがあり公演中あらすじや台詞を解説してくれたので、とてもわかりやすかったです。
能面を生で観るのは初めてで想像していたより小さくて驚きました。
よく無表情な顔のことを「能面のよう」などといいますが、二人静で菜摘女と静御前がそろって舞っているシーンでは同じ服装、同じ面のようにみえても表情が2つとも違っており、個性があるのだなと観ていて面白かったです。
もう一度、今度は個人的に観に行ってみたいなと思います。
〈箸づくり体験 2年女子〉
12月12日、体験ウィークの一環で、箸を制作しました。
箸づくりの前に上手な箸使いや箸の種類、歴史も学びました。
私は、箸の持ち方はよかったのですが、箸の扱い方がよくありませんでした。
箸の使い方を就職や学校の試験としているところがあると聞いたので、今から習った扱い方を活かしていきたいと思いました。
また、箸にも種類があり、行事や使い方、季節行事によって使い方を分ける必要があると聞いて驚きました。
いくら値段が高い箸でも使用済みを出すのは失礼と言う事も学びました。
ハレの日(祭礼などの非日常)とケの日(普段どおりの日常)の箸もそれぞれあるので今後気をつけたいです。
箸の制作では、デザインだけではなく、自分の手に合った長さに切ってから制作します。
私が普段使用している箸は長く、使いづらかったのですが、きちんとした長さの箸は使いやすかったです。
私は花のデザインにしました。
マーカーで描いたので、細かい作業が大変でした。
出来上がるのがとても楽しみです。
〈スケート体験 2年男子〉
12月18日、川越市にあるスポーツセンターへスケートをしに行きました。
私は、昨年も参加していたので、今回は2回目の体験となりました。
昨年と変わらず、見渡す限り一面の美しい氷の世界に加え、場内は極寒の厳しい冷気に満ち溢れていました。
このような環境でのスケートは身が引き締まりました。
靴を履き替え、颯爽とリンク内へ入場しました。
なんと驚くことに飛行機が滑走路を走るように美しく滑っている自分がいました。
おそらく、他の人からみれば、私の姿は氷の上で踊る女神のように見えたことでしょう(笑)。
一緒に参加したみんなもスケートに心奪われたように熱心にリンク内を楽しそうに滑っていました。
今回のスケート体験を通して、私が学んだことは過去に一度でも経験したことがあるものは、必ず身体が覚えているということです。
みなさんは、自分の一つ一つの経験を大切にしていますか?
意識して挑む事が私には非常に稀な出来事だと思います。
一度だけだからといってないがしろにしてしまわず、いつかは役に立つ日がくるかもしれないと思いながら経験することが大切だと思います。
自分の人生経験に無駄なものなんて一つもないということがスケートを通し思ったことです。
〈映画鑑賞 3年女子〉
総合コースは、12月18日に千葉県柏市にあるキネマ旬報シアターに映画「大いなる沈黙へ」を観に行きました。
この映画はアルプス山脈に建つグランド・シャルトルーズ修道院暮らす修道士たちのドキュメンタリーです。
グランド・シャルトルーズは他の修道院と比べて戒律が厳しく、これまで内部は一切明かされていませんでした。
実際、この映画も1984年にオファーをするも取材拒否。
その16年後に音楽、ナレーション、照明の禁止、中に入るのは監督のみという条件でようやく撮影が許されたようです。
そのため、上映時間3時間中、聞こえてくるのは、風の音や祈りの声、礼拝堂の鐘の音くらい。
終盤に少し修道士たちのインタビューがありましたが、それでも最後までずっと観ていられるか不安でした。
しかし、修道院の厳かな雰囲気、一心に神に祈りを捧げる修道士たちの姿は絵画的で、まるでフェルメールの絵を観ているようであっという間に時間が過ぎて行きました。
グランド・シャルトルーズでは修道士は一日の大半を一人、沈黙を守って過ごさなければなりません。
基本的に会話が許されるのは週に一度の限られた時間のみです。
その他はほとんど祈りと労働の繰り返しです。
そのような厳しい戒律の中、神への祈りにすべてを捧げて生きる姿はとても美しく見えました。
宗教的なことに関わらず、何か一つのことに最期まで一心に取り組むことはとても大事なことだと改めて感じました。
教員 Y.T