うらび  学校法人鳥海学園 浦和美術専門学校・高等専修学校

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URABI ブログ

2014.7.17(thu)

7月体験ウィーク


当校では、学期末に普段の学校生活では体験できないような校外活動を「体験WEEK」として行っています。
一学期の体験は生徒たちの希望により、前半は浴衣着付け教室と歌舞伎鑑賞、文化祭のハガキコンクールを実施しました。


≪7月7日 浴衣着付け教室≫

―3年生女子 感想―

私たちは、体験WEEKとして、7月7日の七夕の日に浴衣の着付けを体験しました。
みんなで浴衣を着る機会はなかなかない事なので、数日前からとても楽しみにしていました。

浴衣をきれいに着こなすための工夫として、ウエストの部分にタオルを数枚巻いてから、浴衣を羽織り、帯を巻き、アッという間に着付けが終わりました。
地域のボランティアの方が着付けを教えて下さったのですが、とても手際よく着つけてくださいました。

着つけを教わっている時は、とても緊張しましたが、普段着ている服とは違い和の風情を感じました。
浴衣が着崩れしないように小幅でゆっくり歩かなくてはなりません。
また、帯の形を崩さない為に、座る時にも背筋を伸ばして座わることで自然と美しい動作になりました。

着付けをして下さった方が、「着物は変身できる服だ」と表現していましたが、皆、普段着ている服装とは違い浴衣を着ている姿は凛としていてしなやかさを感じました。
これが着つけて下さった方が言う変身だと私は思いました。

この日は、七夕ということもあり、最後にみんなで短冊に願い事を書いて竹につるしました。
私は、今までの七夕の日で一番思い出になる日となりました。
着付けを教えて下さったボランティアの方々には心から感謝したいと思っています。
生徒全員が楽しむことができたとても素敵な一日でした。

―2年生女子 感想―

私は、以前から浴衣や着物に興味があったので、始まる前から胸がドキドキしていました。

着付けを教わる順番が1年、3年、2年の順と決まっており、一年生は少し緊張した面持ちでした。
しかし、そんな顔も浴衣の着付けが完成に近づくとその顔つきも変わってきました。
三年生の先輩や一年生はとても雰囲気が変わり浴衣の似合う和服美人となっていました。

私たち二年生は一年生以上に緊張していたように思います。
しかし、着つけが終わると私たちもなかなか良く変身することができました。
私は先輩に「町娘みたいだ!」と言われました(笑)

浴衣は着るのも脱ぐのもたたむのも大変ですが、それでも着ているととても気持ちが落ち着くように感じました。
今でも日本で和服を着ている人はこのような理由もあるのかなと思いました。



≪歌舞伎鑑賞≫

―専門課程1年女子 感想―

7月8日に国立劇場で歌舞伎を鑑賞しました。
席は、3階だったのですが、一番前だったので見やすかったです。

今回の鑑賞会では、最初に歌舞伎がどのようなものであるかの説明や舞台の仕掛け、歌舞伎の見方、物語の説明がありました。
そのため、初めて歌舞伎を鑑賞する私も見やすかったです。

今回の物語は「又平」という絵描きの話でした。
この話は、絵を学習している私にとって、とてもためになるものでした。

なぜかというと、又平が師匠に一人前と認められるように精進していたのですが、弟弟子たちに先をこされ、追い詰められ死のうと思ったところ、奥さんに最期に自画像を描いたらどうかと言われ、見事にその絵が師匠に認められたというものだからです。

私も作品作りをしている時、何度も悩み、苦しいこともあります。
けれども又平のように作品を作り続けることで認められることもあることを知り、私も日々精進していきたい改めてと思いました。

また、歌舞伎の鑑賞に行きたいと思いました。



≪7月9日 文化祭ハガキコンクール≫

―2年生女子 感想―

10月に当校で行われる文化祭のお知らせのためのハガキのデザインコンクールが校内で開催されました。

文化祭のお知らせのハガキは、生徒が制作する年もあれば、先生が制作する年もありました。
今年は、テーマが早く決定したので、コンクール形式でおこなわれました。
もちろん私も参加しました。

今年のテーマは農業祭。
皆同じテーマで描いたものの、様々なハガキのデザインができました。
デザインすることは難しいですが、その反面、楽しいこともあるので、またチャレンジしたいと思いました。



≪7月14日 市営の体育館で運動≫

14日月曜日には、学校近くの市営の駒場体育館にて、2時間の運動を行いました。

学校では、週2時間体育の時間があるのですが、大きな体育館を借りきっての運動はとても楽しかったようです。

バスケットをしたり、タッチアンドランをしたりと、この日のために生徒達が普段の体育の授業では体験できない種目にチャレンジしていました。

梅雨はあけていませんが、とても夏らしい暑い一日だったので、私たち職員は、熱中症にならないか心配でした。
冷えピタや冷えた飲み物を持参し熱中症対策を行いました。

生徒たちは、とても楽しかったようなので、また秋の体験WEEKに企画したいと思っています。



≪7月15日 基礎コース;語学体験、総合コース;世田谷美術館見学≫

最後の校外体験は各コースに分かれての体験となりました。

基礎コースは、語学体験ということで、英語のネイティブの先生に来ていただいて、英会話の学習を行いました。
先生がイギリス出身ということで、イギリスの話や自己紹介の仕方などを教えてもらいました。
最初から最後まで英語のみの授業だったので、最初は戸惑いがあったようです。
各生徒に感想を聞いてみると、わからないところはあったけど、とても楽しかった、これからの社会を考えるといろいろな国の人としゃべるためには、英語が必要だとおもったなど、非常に有意義な時間だったようです。

これを機に、普段の英語の授業も今以上に目的意識を持ち受けて欲しいなと思っています。

―3年生女子 感想―

体験WEEK 最終日7月15日に総合コースは、用賀にある世田谷美術館へ西洋美術のジャポニズムをテーマにした展示会を観に行きました。

19世紀後半に西洋では日本美術が大流行し、多くの芸術家がその魅力に魅せられて様々な作品を制作したそうです。
今回鑑賞したジャポニズム展はモネやゴッホなど有名な印象派の作品が沢山ありました。

中でも印象に残ったのは、修復後世界初公開のモネ‘ラ・ジャポネーゼ’でした。
モネが最初の妻カミ―ユをモデルに描いた対策で、当時大流行の日本の小物が満載で日本趣味(ジャポネズリ―)の代表作だそうです。

私は、卒業制作で女性の人物画を制作しているので、モデルのポーズや壁に配置されたうちわの構図などとても参考になりました。
特に、修復直後ということもあり、透き通るような肌の色や絹の着物やそこに施されている刺繍の質感に感動しました。私もこのような完成度の高い作品を制作するために頑張ります。

私は日本人として日本の文化が西洋の美術に大きな影響を与えたことを誇りに思いました。これから秋にかけて沢山の展示会があるので、ぜひ行ってみようと思います。

教員 T.T